「科学から政策へ、観測から行動へ」
極端気象などの気候変動影響が深刻化する中、二酸化炭素(CO2)に代表される温室効果ガス(GHG)排出の大幅削減、そして人為排出を正味でゼロとする脱炭素社会の実現は喫緊の課題となっています。しかし、パリ協定をはじめとする対策が進められているにもかかわらず、大気中のGHG濃度は低下する兆候を見せていません。近年の分析により、各国が排出しているGHG量の報告値には不確実性が依然として大きいことが指摘され、それぞれが実施している排出削減を裏付ける科学的根拠は未だに薄弱であることが重大な問題となっています。 一方、気候変動に関する理解が進み、パリ協定の1.5℃目標達成には、CO2だけでなくメタン(CH4)や一酸化二窒素(N2O)などGHG全般の削減が必要であることが認識されるようになりました。さらには、短寿命気候強制因子(SLCF)と呼ばれる大気質関連物質、例えば窒素酸化物(NOx)やブラックカーボン(火災起源のスス)、代替フロン物質の1種であるハイドロフルオロカーボン(HFC)などの削減も、大気汚染を防止するだけでなく気候変動対策としても相乗効果があることが明らかとなっています。 気候変動に関連するこれら大気中の物質を包括的に監視することは、緩和に向けたすべての対策・政策において科学的基礎となる重要な活動です。そこで、 精密な大気観測とモデル分析によって気候変動関連物質の排出・吸収を監視し、科学的データを提供することで環境政策を支援することを目的とした新たな研究プロジェクトが発足しました。本プロジェクトは、2024~2028年度の5年間、環境研究総合推進費のうち重要度が高いテーマに取り組む戦略課題の1つ(S-22)として実施されます。 本ウェビナーでは、S-22研究プロジェクトの内容をご紹介します。 詳細とお申込 公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)ウェブサイト https://crm.iges.or.jp/cc/0ycW2n09C0xut4urriZ
NHK×東京大学「クローズアップ現代トークショー~気候変動と地球のミライ~」について
NHKと東京大学気候と社会連携研究機構の共催で「クローズアップ現代トークショー~気候変動と地球のミライ~」を次の通り開催いたします。 異常気象が相次ぎ、深刻化する気候変動で「地球の未来はどうなるのか?」「私たちに何ができるのか?」を東大教授のみなさんと学生、番組MCの桑子キャスターが語り合います。 現在、会場でご参加いただく、学生・教職員のみなさんを募集しています。 東京大学の大学生・大学院生 他大学の大学生・大学院生 東京大学の教職員 の方々にお申込み頂けます。 お誘いあわせの上、お申込み頂けますと幸いです。 【イベント概要】 「クローズアップ現代トークショー~気候変動と地球のミライ」 日時 2024年12月13日(金) 開場/午後5時 開演/午後5時30分 終演/午後7時 会場 東京大学本郷キャンパス 伊藤謝恩ホール 申込 https://forms.gle/2ZM1TJ6CD1PsqCk87
健康学会総会(10月12・13日@本郷キャンパス) ご参加および演題登録のお誘い
10月12日・13日に本郷キャンパスで開催します第89回日本健康学会総会では、人の健康に関するあらゆる研究発表を歓迎いたします。 是非ご参加および演題申し込みをご検討くださいませ。 英語のセッションおよび申し込みページもございますので、留学生にもお声かけいただけましたら幸いです。日本における研究ネットワークづくりの手助けとなるような総会を目指しております。 【第89回日本健康学会総会】 日程:2024年10月12日(土)・13日(日) 場所:東京大学本郷キャンパス 演題登録締切:9月6日(金)17時 キーノートスピーチ 「人類社会の健康:社会の健康と個人の健康は両立できるのか?」 10月12日(土)13:00-14:00 演者:橋本 英樹(東京大学大学院医学系研究科・教授) 座長:小西 祥子(東京大学大学院医学系研究科・准教授) 企画セッション 「デジタル社会に生きる人間」東京大学デジタル空間社会連携研究機構との共同企画 10月13日(日) 13:00-15:00 演者1:澁谷 遊野 (東京大学大学院情報学環・准教授) 「多様性を考慮した行動変容シミュレーションの開発と評価」 演者2:山田 育穂 (東京大学空間情報科学研究センター・教授) 「都市のウォーカビリティと身体活動 -大規模GPSデータを活用して―」 演者3:西山 勇毅 (東京大学空間情報科学研究センター・講師) 「スマートフォン搭載センサ群と機械学習を用いた人の心と体の状態推定」
IPCCシンポジウム『IPCC第7次評価報告書に向けて~暑すぎる地球で暮らす私たちにできること~』の開催
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では2023年7月に第7次評価サイクル(AR7)を率いる議長団選挙が行われ、AR7が開始されました。本シンポジウムでは、AR7の議長団を招き、第6次評価サイクル(AR6)報告書の国内執筆者を交えて、AR7に当たっての取り組みや展望について議論いただきます。参加無料です。 地球・人間環境フォーラム より
2024.5.24に⽇本気象学会2024年度春季⼤会シンポジウム 「変わりゆく気候科学における数値モデリングの役割」が開催されます。
2024.5.24に⽇本気象学会2024年度春季⼤会シンポジウム 「変わりゆく気候科学における数値モデリングの役割」が開催されます。
イベント情報(主催)「Z世代とホンネで語る―気候変動問題のモンダイ UTCCSトーク&座談会」を2023.11.30に開催します。
イベント情報(主催)「Z世代とホンネで語る―気候変動問題のモンダイ UTCCSトーク&座談会」を 2023.11.30 に開催します。
イベント情報(共催)「IPCCシナリオ・ワークショップ報告会」を2023.5.30に開催します。
イベント情報(共催)「IPCCシナリオ・ワークショップ報告会」2023.5.30
イベント報告(共催)「IPCC執筆者とマスメディア関係者の対話:統合報告書とその先へ向けて」
イベント報告(共催):「IPCC執筆者とマスメディア関係者の対話:統合報告書とその先へ向けて」
2022.12.22にエネルギー総合学連携研究機構との合同シンポジウムを開催します。
2022.12.22にエネルギー総合学連携研究機構との合同シンポジウムを開催します。 <シンポジウム概要> 【気候変動緩和と適応 ~社会とエネルギーのレジリエンス~】 日時:2022年12月22日(木)13:00~16:20 開催方式:Zoomウェビナー 概要:ロシアのウクライナ侵攻開始以降、国際的にエネルギー安全保障やエネルギー安定供給への関心が高まっている。現実のエネルギー政策には手詰まり感がある一方では、研究者側からは、様々なアイデアが提案され百家争鳴である。一方、毎年のように気候変動の影響は激甚化し、熱中症や水害などの災害も増加しつつある。 我々は、エネルギーの安定供給を実現しつつ、気候変動の緩和策と適応策、防災策を並行して進めていく必要がある。本シンポジウムでは特定の方向性を示すのではなく、様々な提案について学術的な観点から再検討し、今後の政策や技術に関する論議の参照点を提示し、更なる議論を喚起することを企図する。 参加登録: https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/webinar/register/WN_4xaPzR0oTwi9wYSGcIK59w 問合せ先: エネルギー総合学連携研究機構・気候と社会連携研究機構合同シンポジウム事務局 sympo-energy-climate-group@g.ecc.u-tokyo.ac.jp <プログラム> 13:00~13:10 挨拶 大久保 達也 東京大学 理事・副学長 13:10~13:15 挨拶 沖 大幹 気候と社会連携研究機構 機構長 13:15~13:35 講演1:激化する気候変動に向けた治水対策強化と水力発電の増強 関 克己 公益財団法人河川財団 理事長(元国交省水局長) 13:35~13:55 講演2:カーボンニュートラルと防災を軸とした「次世代のまちづくり」 平山 学
東京大学「気候と社会連携研究機構」発足記念シンポジウムの動画を掲載しました
2022.10.07に東京大学伊藤国際学術研究センターにて開催された 東京大学「気候と社会」連携研究機構の発足記念シンポジウムの録画です。
東京大学「気候と社会連携研究機構」発足記念シンポジウムを開催しました
気候・生態系と社会の共進化を探る 開催にあたって 人間活動に起因する地球温暖化が社会自身へ与える負の影響を抑えるために、二酸化炭素の正味排出をゼロにするカーボンニュートラルが国際的な流れとなっています。気候変動あるいは地球温暖化の問題は、もはや自然科学の枠を超えています。気候変動の理解と予測および生態系への影響評価、将来の社会システムデザイン、気候正義に代表される社会の格差解消、カーボンニュートラルに向けた行動変容など、さまざまなアプローチを包含するトランスフォーマティブサイエンスが求められています。