11月 2022

2022年度Aセメスター学術フロンティア講義「気候と社会」第8回

 学際フロンティア講義「気候と社会」第8回目の講義は、環境生態学の第一人者である森章教授(本学先端科学技術研究センター)をお招きし、「生物多様性と気候変動の課題」をテーマに、生物多様性と気候変動との関連についてお話しいただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 気候変動の危機×生物多様性の危機 UNFCCC COP27,CBD COP15での最新動向 第6の大量絶滅の時代 生物多様性と人間の福利(栄養、食料、心身の健康等) 生物多様性の役割(炭素回収・貯蔵、大規模植林、森林再生、生態系再生等) 自然と人との新たな関係(Nature-based Solutions) 気候変動緩和と生物多様性の保全 気候解決策としての生物多様性

2022.12.22にエネルギー総合学連携研究機構との合同シンポジウムを開催します。

2022.12.22にエネルギー総合学連携研究機構との合同シンポジウムを開催します。 <シンポジウム概要> 【気候変動緩和と適応 ~社会とエネルギーのレジリエンス~】 日時:2022年12月22日(木)13:00~16:20 開催方式:Zoomウェビナー 概要:ロシアのウクライナ侵攻開始以降、国際的にエネルギー安全保障やエネルギー安定供給への関心が高まっている。現実のエネルギー政策には手詰まり感がある一方では、研究者側からは、様々なアイデアが提案され百家争鳴である。一方、毎年のように気候変動の影響は激甚化し、熱中症や水害などの災害も増加しつつある。  我々は、エネルギーの安定供給を実現しつつ、気候変動の緩和策と適応策、防災策を並行して進めていく必要がある。本シンポジウムでは特定の方向性を示すのではなく、様々な提案について学術的な観点から再検討し、今後の政策や技術に関する論議の参照点を提示し、更なる議論を喚起することを企図する。 参加登録: https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/webinar/register/WN_4xaPzR0oTwi9wYSGcIK59w 問合せ先: エネルギー総合学連携研究機構・気候と社会連携研究機構合同シンポジウム事務局 sympo-energy-climate-group@g.ecc.u-tokyo.ac.jp <プログラム> 13:00~13:10 挨拶 大久保 達也 東京大学 理事・副学長 13:10~13:15 挨拶 沖 大幹   気候と社会連携研究機構 機構長 13:15~13:35 講演1:激化する気候変動に向けた治水対策強化と水力発電の増強              関 克己       公益財団法人河川財団 理事長(元国交省水局長) 13:35~13:55 講演2:カーボンニュートラルと防災を軸とした「次世代のまちづくり」              平山 学  

2022-11-28|Tags: |

2022年度Aセメスター学術フロンティア講義「気候と社会」第7回

 学際フロンティア講義「気候と社会」第7回目の講義は、海洋生態学を専門とする岩田容子准教授(本学大気海洋研究所)をお招きし、「気候変動が海洋⽣態系に与える影響」をテーマに、気候変動と海洋生物との関係についてお話しいただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 私たちの暮らしと海 今、海で生じている変化 温暖化による生物分布・フェノロジーへの影響 気候変動が海洋生物・プランクトンに影響する例 低次のMatch-Mismatchが⾼次捕⾷者に影響する例 南極・北極の温暖化が海洋生物に影響する例 海の貧酸素化が海洋生物の行動に影響する例 生物進化の可能性

2022年度Aセメスター学術フロンティア講義「気候と社会」第6回

 学際フロンティア講義「気候と社会」第6回目の講義は、海洋システムモデリング研究の第一人者である羽角博康教授(本学大気海洋研究所)をお招きし、「気候と海洋~人間活動による海洋の大規模変化」をテーマに、温暖化に伴う海洋大循環の変化に加え、炭素以外の元素も含む地球規模のサイクルに人間活動が与えている影響についてお話しいただきました 講義の主な論点は以下の通りです。 地球システムにおける海洋の位置づけ 海洋大循環のしくみ 海洋大循環の気候への影響 地球システム内での炭素循環における海洋のはたらき 海の炭素循環の生態系への影響 気候温暖化による海洋環境の大規模な変化 生物を構成する主要な元素の地球規模のサイクルに対する人間の干渉

2022年度Aセメスター学術フロンティア講義「気候と社会」第5回

 学際フロンティア講義「気候と社会」第5回目の講義は、古気候学の第一人者である横山祐典教授(本学大気海洋研究所、大学院理学系研究科、大学院総合文化研究科)をお招きし、「炭素循環から捉える気候変動」をテーマに、氷期―間氷期のサイクルと地球温暖化における炭素循環についてお話しいただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 地球史スケールと“人新世”の炭素循環と気候の俯瞰の重要性 大気二酸化炭素と地球の気温 気候とフィードバック(アルベド・温室効果ガス等) 表層環境復元研究 繰り返す大規模気候変動―氷期・間氷期 大気と海洋間での炭素循環 海洋の循環による14Cの海域差 気候変動と社会 ―炭素循環とネガティブエミッション、気候変動と社会 気候変動と安全保障

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