2023年度Sセメスター:学術フロンティア講義「気候と社会」第12回
学術フロンティア講義「気候と社会」第12回目は、気候と社会連携研究機構人間システム応答研究部門長を務めている瀬川浩司教授(総合文化研究科広域科学専攻)が「グリーンテクノロジーの可能性と潜在能力」をテーマとして、再生可能エネルギーなどエネルギーをとりまく社会情勢を中心に解説しました。 講義の主な論点は以下の通りです。 グリーンテクノロジーの定義について 日本と世界の温室効果ガス排出量について エネルギー安全保障の視点からの各種エネルギー資源の比較 再生可能エネルギー開発の歴史と現状
2023年度Sセメスター:学術フロンティア講義「気候と社会」第11回
学術フロンティア講義「気候と社会」第11回目の講義は、エネルギー総合学連携研究機構長を務められている松橋隆治教授(工学系研究科電気系工学専攻)をお招きし、「地球環境とエネルギー -カーボンニュートラル社会実現の為のイノベーション-」をテーマとして、求められるイノベーションの姿について解説いただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 社会技術体制の移行に関する理論 エネルギーシステムのセキュリティ維持とカーボンニュートラル化 イノベーションの類型 カーボンニュートラル社会実現の為のグリーンイノベーション グリーンイノベーションをグリーン成長へとつなげるには?
2023年度Sセメスター:学術フロンティア講義「気候と社会」第10回
学術フロンティア講義「気候と社会」第10回目の講義は、総合文化研究科附属国際環境学教育機構の前田 章教授をお招きし、「気候変動問題への経済学の視点」をテーマとして、気候変動問題に対して一般的に語られる言説とは異なる切り口から、問題の本質の捉え方を解説いただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 現代社会に不可欠な天然資源・環境 費用と便益のバランス 経済メカニズムによる自律的な社会的最適性と公平性の実現 世代間の公平性 気候変動経済モデルの考え方
2023年度Sセメスター:学術フロンティア講義「気候と社会」第9回
学術フロンティア講義「気候と社会」第9回目の講義は、気候変動に関する国際交渉を研究対象とされてきた亀山康子教授(本学新領域創成科学研究科)をお招きし、「気候変動対処のための国際制度」をテーマとして、これまでの気候変動に対する国際的な取り組み状況を分かりやすく解説いただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 気候変動への3つの対応:緩和策、適応策、損失・損害 気候変動交渉の歴史:気候変動枠組条約、京都議定書、パリ協定、COP21以降の動き 20世紀型と21世紀型の地球環境条約交渉の構造 気候変動への対応を変える要因:Cost of action と Cost of inaction 米国、欧州、英国、日本の温室効果ガス(CO2)排出削減の動向 緩和策の類型:規制的手法、経済的手法、情報的手法
2023年度Sセメスター:学術フロンティア講義「気候と社会」第8回
学術フロンティア講義「気候と社会」第8回目の講義は、人類生態学がご専門の小西祥子准教授(本学医学系研究科・国際保健学専攻)をお招きし、「気候変動と人口」をテーマとして、人間と地球環境の関わり、人口変動の要因などについて詳しく解説いただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 人類はなぜ、地球上のあらゆる地域に生息しているのか? 人類はどのように持続可能に生きるか? 気候変動とヒトの進化 これまでの人口の変遷 なぜ日本人の出生力は低いのか?
2023年度Sセメスター:学術フロンティア講義「気候と社会」第7回
学術フロンティア講義「気候と社会」第7回目の講義は、進化・生態学理論がご専門の瀧本 岳教授(本学農学生命科学研究科・生圏システム学専攻)をお招きし、「生物多様性と気候変動」をテーマとして、現在進みつつある大量絶滅、あるいは生物多様性の減少要因を分析する中で、気候変動との関係について詳しく解説いただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 人新世と第6の大量絶滅 生物多様性の減少要因 気候変動、酸性雨、環境汚染などの影響の具体例とそのメカニズム 外来生物、乱獲などの影響と気候変動との関係 プラネタリー・バウンダリー
2023年度Sセメスター:学術フロンティア講義「気候と社会」第6回
学術フロンティア講義「気候と社会」第6回目の講義は、本学大気海洋研究所の伊藤進一教授から、「海洋生物資源への影響」をテーマとして、人類が海洋から受けている恩恵と、それに対して様々な形で現れている温暖化の影響について詳しく解説いただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 海洋生態系サービス 北西太平洋での十年スケール変動と魚種交替 温暖化の(直接的な)影響 水温以外の影響:貧栄養化、貧酸素化、酸性化 極端現象や汚染との複合効果 とるべき対応
2023年度Sセメスター:学術フロンティア講義「気候と社会」第5回
学術フロンティア講義「気候と社会」第5回目の講義は、同位体気象学の第一人者である芳村圭教授(本学生産技術研究所グローバル水文予測センター、宇宙航空開発研究機構地球観測研究センター・センター長)をお招きし、「気候と社会をつなぐ物質:水」をテーマに、気候変動に関する陸域水循環モデルについてお話しいただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 IPCC WGII報告書について 気候変動の影響の顕在化(豪雨、洪水、干ばつ、山火事等) 国内外の気象災害の事例 日本の洪水予報の法規制の動向 水文学的干ばつ 水循環・陸域モデリング研究を通じた地球システムモデル開発
2023年度Sセメスター:学術フロンティア講義「気候と社会」第4回
学術フロンティア講義「気候と社会」第4回目の講義は、海洋システムモデリング研究の第一人者である羽角博康教授(本学大気海洋研究所)をお招きし、「気候と海洋~人間活動による海洋の大規模変化」をテーマとして、地球システムの中で海洋が果たしている役割と、それに対する人間活動の影響について詳しく解説いただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 地球システムにおける海洋の位置づけ 海洋大循環のしくみ 海洋大循環の気候への影響 地球システム内での炭素循環における海洋のはたらき 生物を構成する主要な元素の地球規模のサイクルに対する人間の干渉
2023年度Sセメスター:学術フロンティア講義「気候と社会」第3回
学術フロンティア講義「気候と社会」第3回目の講義は、大気海洋研究所の阿部彩子教授をお招きし、「地球史からみる気候の変動」をテーマに、地球システムモデリングに基づく気候変動現象解明について解説いただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 気候モデルにおける模擬実験による気候の仮説の検証 過去の気候の再現と将来における気候変化の予測 なぜ氷期や間氷期が繰り返されるのか? なぜ氷期中に急激な気候変化が繰り返されるのか? 地球システムモデリングでどこまで観測データを再現できるか?
2023年度Sセメスター:学術フロンティア講義「気候と社会」第2回
学術フロンティア講義「気候と社会」第2回目の講義は、気候科学の第一人者である江守正多教授(本学未来ビジョン研究センター教授、総合文化研究科広域科学専攻客員教授、国立環境研究所上級主席研究員)をお招きし、「気候変動問題の論争をどう見るか」をテーマに、論争の中で情報を見分ける重要性について解説いただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 地球温暖化の原因が人間活動によるCO2であることの論拠 客観的なデータに現れる気候危機 気候変動対策の世界的実情 信頼できる情報を見極めるリテラシー
2023年度Sセメスター:学術フロンティア講義「気候と社会」第1回
4月11日に学術フロンティア講義「気候と社会」が開講されました。本講義では、気候変動がもたらす社会への負の影響について、自然科学・社会科学・人文学といった分野横断的な視点から、各分野の第一人者である講師陣をお迎えし、オムニバス形式のトランスフォーマティブなサイエンス授業を展開していきます。 オンラインで実施された 第1回目の講義は、気候と社会連携研究機構の機構長である沖大幹教授(本学総長特別参与・大学院工学系研究科)から「気候変動と相互作環の学術を俯瞰する」をテーマに「気候と社会」を学ぶ重要性についてお話しいただきました。 講義の主な論点は以下の通りです。 なぜ気候と社会を学ぶのか? 温室効果ガスと気候変動に関する研究の歴史と現状 化⽯エネルギー利⽤へのパリ協定の含意 種々の社会経済シナリオと気候変動総費用 「最適な」気候変動対策について